誰だって、そんな積りでいるんじゃあない。
良かれと思って、思わずとも、ベターな方を望むのは誰だって同じで。
かといってそれは、ガッカリするほど気付かれないけれども、だからってアピールを増すわけじゃあなく、かといって完全に止めてしまうのでもなく、か細くといったらポーズがかっているかも知れないけれども、小さく、寂しく笑うしかないんだと思う。
幾ら自棄になったとて、”出て”いく振りをしたって、ある意味でそれは、見え透いていて。
要は、捨て切れないんだな。
「欲しいと言いなさい、ハッキリと」そんなこと言われたって、ねえ?
欲しいと言って、得られれば儲けものと思っている人が、それをやればいいんで、
欲しいと言って、得られなくたってへこたれない人がそれをやればいいんで、
それを他人に求めて、どうするの?
滾り漲る貪婪さを皆が持ち合わせていて、そしてそれを大袈裟に表現するのが、幸せの第一歩だとは強がりじゃなく、到底思えない。
んなメタルみてえな生き方も、しんどいぜ、後々。
50になってしんどくなったって、fat old sunが染み入る余地は、無いんだから。