【過去】久々にピュアな?素の文章。

ちょっと良いんで、改変。

----------------------------------------------------------------------------------------

知らん、知らんよそんなん。
そんな事情言われても、知らんよ、分からんよ。

そしてそういう「事情」がそっちにあるように、こっちにだって「事情」はあるんだからさ。
ただ声高に言わないだけで。

 

それとも何、言ったモン勝ちってことかい?
そうは思ってないでしょ、本当は。

ただ苦しいから、少し吐露する筈が、思いの外、というより際限なく流れ出て。
そういったところだと思うけども。

 

けどもルールとして示されてないだけで絶対に一線はあって、一言二言と、1時間2時間は同じじゃないかとするのは非常識だね。何でもありじゃない、それこそ。
一線って何かって言うと、それは良識だよ、アンタの。

 

その良識、判断基準が「1時間2時間」ってことならそれはそれでもいいけども、通じないんでね、通常そんなことは。詰まりは、言ってもいいけど誰にも相手にしてもらえないっていう、そんなレベル。

大体そんなに我が我が、って、そんなに他人がアナタの事情を斟酌してくれる訳がないじゃない、どう考えたって。

 

話は逸れるけれども、今よりずっと苦しかった時、椎名林檎の1stアルバムを聞いて救われたことがある。
救われた?のかは適切か分からんけれども、当時ほんと、共感やら、フィットするやらで、とにかくドエライ1枚だったのは確か。

 

自分は他人がどうにも怖くて怖くて、ひきこもりのニートだったですから、仕事もせず(ニートは働かないですが)外出と言えば数少ない友達に会う、んで酒でも飲もうよ、の繰り返しだった自分が(たかだか、小旅行ではありますが)一念発起して(それでもお金は親に出してもらって・・・最低ですが当時はそうするより外なかったですね)福岡まで行ってきたぐらい椎名林檎には影響を受けましたね。

 

余談ですが、その時の書いた文章やら、過去の文章やら見返してみると、時代的に、ネタ的に「寒い」部分は多々ありますが、存外面白い。その時から既に基本的に面白い仕上がりになっている。福岡に行った時の文章も、ある筈ですので。

 

話は椎名林檎に戻り、2ndアルバム?「本能」ぐらいから売れ始めたように記憶していますが、やっぱり次第に、当たり前の話ですが1stの神がかった状態は薄れていきましたね。別に金を持った、人気が出たが悪いと言うんじゃなくて、その上での私見です。

犠牲と言うほど痛ましく、大げさなモンじゃないんですけども、何しろ、

「リッケン620頂戴 19万も持っていない お茶の水」(椎名林檎-丸の内サディスティック)

っていう詞は、リアルに書けなくなってしまった訳ですからね(嘘なら書けましょうが)。

 

ただ、それが惜しかったとか何とか言っても、自分だって変わりました。

もちろん今だって安穏じゃあない、通常の人に比べたら全然苦しい、とは思っているけれども、もう本当にギリギリの、瀬戸際みたいなあの時に比べれば、今この日記を書いている今日、この現在においては苦しさは薄まっています。例えば明日仕事を辞めたとして、たちまち明後日には食っていかれない(北海道弁ですね)ということは無く、表現できないようなミジメな気持ちで貰った金でウサ晴らしに飲みに行くだけではないようなこともできるでしょう。まあ、高給を貰っている訳ではないので1年命を繋げることができる、とかそんなレベルですが、総合的な状況は変わってて、それは経済的にも精神的にも、で、その上で変わらない気持ちで苦しいかと問われれば、やっぱりそれも変わっている訳なんです。

 

まあ、上に書いた「過去の文章」は、今じゃ考えにくい発想やら感じ方やら、とにかく「ヒデエなあ」と言うべきシロモノな訳なんですが、ある意味でその本当に苦しかった時の文章やら思ったことを見るにつけ、負け惜しみでもなんでもない、切なく懐かしい、本当に良い経験だったと思えますね。

 

最後の締めでカッコつける訳でも美談でもないんですが、あの時の絶賛鬱の心持ちでは、酒を飲むのでも音楽を聴くのでも映画を観るのでも、酔い方が、聞こえ方が見え方が、感じ方が全然違ってましたもん。

 

どうにもならない箸にも棒にもかからないクズみたいな若者が暑い夏にサニーデイサービスの「サマーソルジャー」を、秋口にくるりの「東京」を聞く時の思いったら、もうそりゃ、なかったですよ。

 

二度とあんな思いはしたくないんだけれども、もうあんな感覚を味わうことがないのかと思うと寂しくもありますね。

人生に無駄なことなんかない、他人が気安くこう励ましてきたって何とも思わないけれども、自分は自分の感覚、経験によって、それは本当なんだなと思いますね。