細部はまだまだだけどちょっとオモロイ。

タイトル うーん、まあまあ、自分の書きたいことが6割方書けるようになってきたかな最近。

イギー・ポップのおいさんが歌い踊る「lust for life」。月並みにトレインスポッティングから知ったが、この映画には当時の自分のドラッグ指向と相俟って、コミカル&ケミカルなイメッジを与えられましてね。まあドラッグ含め、サブカルが大好きなお子ではありましたわな。

 

抜けているものは多々あるだろうけれども、サブカル的なことで〇〇(前のhn)のレシピをご紹介しますと、こうなりましょうか。

 

<仕込み①>
高校ぐらいの若いうちからビートルズから特にサイケデリック、インド、ドラッグについての知識を断片的に仕入れておきます(この時の知識というのは浅くてokです。あくまで下味として、自分が楽しい範囲に留めます)。同時に太宰治坂口安吾といった、普通の感覚で読めば「いや、ねえだろ」系をまるで自分のこととするように感情移入し、貪り読んでおきます。「あれ、俺ってデカダンス?」と思えるぐらいになればよいでしょう。素行については、決して満たされた、豊かな生活を送ってはいけません。何かが大きく足らず、不安定な心持を常に維持しておく必要があります。どことなく気怠い、現状を聞かれれば「fuck」の一語、そんな域に達しておればよいでしょう。

 

<仕込み②>
仕込みはまだ続きます。これを怠れば完成品としての料理が台無しになってしまいますので慎重に。仕込み①がほぼ終わった段階で、次のステップへ。仕込みの、実践編と言えます。書物においては、仕込み①の知識の肉付けをしていきます。具体的に言えば、別冊宝島のドラッグ特集本、山田花子ねこぢる花くまゆうさくの漫画、松本大洋「青い春」、中島らも「アマニタ・パンセリナ」ぐらいは最低限必須でしょう。もっと味を深めたい場合は鶴見済完全自殺マニュアル」、青山正明なども加えれば完璧ですが、これはあまり加えすぎると味がおかしな方向へ行ってしまいますので注意しましょう。音楽については書物より広範になってしまいますが、基本ベースとしてはセックス・ピストルズニルヴァーナピンク・フロイドなど、洋楽中心に攻めましょう。お酒もこの頃、大量に加えます。予算がなければ、発泡酒でも構いません。1500円持ってぽてとサーカス、なんてのもよいでしょう。カメラを向けられたならとっさにピースサインではなく、中指を立てるぐらいになれば仕込み②の段階は終了です。

 

<調理>
実を言うなら仕込み①、②を済ませておけば、あとは調理らしい調理もありません。とはいえ、一つ忘れてはならないのは良識、常識をここで多量にぶち込んで、味を調整します。仕込み①、②それ自体は非常にスパイシーで、受け付けない人が多いため、この作業が必要なのです。しかしながら、これらは当初は水と油のようなものなのでうまくこなれてくれません、時間が必要です。悶々とした懊悩から非常に良いダシがでますが、具体的には5年~10年かかると思って下さい。結果、甘いだけ、辛いだけというムラのある段階を越え、「うわ辛!・・・でも食べれないほどじゃないし、逆にクセになって美味い」みたいな感じになってきます。もちろん味の微調整、日々の研鑽は言うまでもありませんが。本レシピを名付けるなら、「love&hate」なぞと小洒落たことを申しましょうか。