過去の文章③’

タイトル レッチリファンの方すいませんでしたあああっ!!!

ワールドツアーを間近に控えたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのヴォーカル、アンソニー・キーディスが関係者に漏らした言葉が大きな物議を呼んでいる。

 

アンソニー「バンド名をホットペッパーにしようと思う」

 

これに対し、他のメンバーからは非難轟々だというのだから、事態は穏かではない。

 

フリー(b)「奴は馬鹿げてるよ、ホットペッパーだなんて、

日本のエロ大学生ご用達の雑誌の名前だっていうじゃないか。何とか酒の勢いでも借りて女をこましたいなんていう、ダサい奴らのバイブルさ。確かに語感は似てるけど、ソウルが違うね。俺が思うベストなバンドネームは、手前味噌になってしまうが、”スーパーフリー”さ。スーフリなんて呼んでくれてもいいかも知れない。”アツイ!ヤバイ!間違いない!”が俺らの合言葉さ」


ジョン(g)「今回ばかりは誰も彼もクレイジーさ。ただ、みんながクレイジーだからって、俺もクレイジーでいいというわけじゃない。俺がバンドの良心にならなければ、誰がなるってんだ?”ホットペッパー””スーパーフリー”だって?俺には奴らがヘロインでキマってる時にいい加減に言った言葉としか思えないね。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、唯一無二のバンドネームだとは思うけど、ただ、改良の余地はある。俺たちにはその次のステージに上る資格があるんだ。いいか?奇をてらわずに、冷静に考えてみるんだ。バンドネームは”ホットモット”しかないだろう?日本語で”motto”ってのはmoreの意味だと俺は聞いている。hot moreじゃ冴えねえが、少し捻りを加えると、チリ・ペッパーズみたいにヒリヒリするって寸法だよ」


チャド(d)「世間が俺たちにヒリヒリし、俺たち自身もヒリヒリし、そういうバンドがレッド・ホット・チリ・ペッパーズであったハズだ。何も難しい話じゃない、バンドネームが俺たちを体現していたんだ。今までも、そして、これからもそうありたいと思っている。みんな原点がどこかってことを、軽く考えていると思うね。まるでディレクションを見失ったカイトさ。そして結果は、墜落に決まってる。ただ、バンドネームがマンネリ化を産んでいるということは俺も否定しないが、だけれども、変えてはいけないものがあるはずだ。特に、さっき言った”原点”ってやつさ。”原点”を変えなければ、こんなのは何も問題じゃない。とすれば何が相応しいかって?いろいろあるさ。”ヒリヒリブラザーズ”でもいいだろうし、”ザ・カラムーチョーズ”でもいいだろう。何度だって言うぜ、原点を見失っちゃいけない」


混迷を極めるバンドネーム問題、今後の展開に目が離せない。